富士みずほ通信 今月の表紙−目次-マル得情報−写真館−絵画館−登山−周遊−温泉−歳時記−今昔 |
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春から夏へ |
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林の中では突然、静寂を破るかのように チッチッ、ジー、チッチッとシジューカラやコガラ、エナガなどの集団が周囲の小枝を飛び回る。 |
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山中湖の別荘群の一角に 洞の水と呼ばれる小鳥用の水飲み場がある 30cm四方位の岩のくぼみに湧き水が流れ エナガやコガラが入っても体5分の1位の水位にも満たないところである。 小鳥たちの水浴びには絶好の条件だろう。 日本野鳥の会富士山麓支部会長の杉浦さんによると この湧き水は数十年前から枯れることもなく、増えることもなく 湧きつづけているそうである。 |
この水場を観察していると、次から次と野鳥たちが訪れる。 野鳥写真家にとっては絶好の場所だろう。 しかし、カメラを向けても羽を休めない野鳥たちを撮るのは なかなか難しいものである。タイミングを根気で捉えるしかない。 小鳥たちは、やってきては、バシャバシャバシャと水を浴び 身づくろいする間もなく飛び出してしまう。 シャッターを押すと、飛び出した時の小鳥が一部でも写っているとまだしも 水飲み場だけのことも良くある。 水飲み場の観察に飽きて、ちょっと上を見上げると 高い木の枝にキジバトが止まっている。 こちらは、小鳥と違いピクリとも動かない。 まだ若葉がほとんど無いこの季節は 野鳥観察には絶好の季節でもある。 木々の枝先には、いまや破裂しそうに膨らんだ木の芽が並び 富士北麓も春から夏への準備が始まっている。 |
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