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連綿と続く河口村の大神木
富士を仰ぎ見る深い山里に古くから続いている正月行事が今年も行われた。そこは河口湖の北岸旧河口湖村、現富士河口湖町河口に続いている道祖神祭りの大神木奉納だ。(写真左:御坂峠から見た富士山と祭りの行われている河口湖村落)

この祭りを明治時代の後半に塊石という画家が版画として残している。下右の絵がその版画だが、そこに画かれた絵には幟に「下町」と書かれていて、当時の河口村下町の大神木を画いたことが分かる。

最上部の吹流しや竹の飾り 明治時代はもとより、昭和時代にも大神木の奉納は旧河口村では下町、中町、上町と各部落ごとに、その大きさを競うように立ち上げて奉納した。平成の今日では河口では一ヶ所浅間神社の横の広場に立てるだけになっている。(写真上左:平成16年の大神木)

右上明治の絵と左上平成の絵(写真)を比べると富士山との構図がほぼ同じになっていることが分かると思う。

浅間神社は上町に近いので、右上の下町の場所は現在の場所より南側に立てられたものだそうである。

このように、現在では大神木は一本になっているが、造り方は昔からの伝承にそって行われ、1月5日に山から杉を切り出して、新年の14日から20日までの間奉納として立てておく。柱の中間にある横棒の先には太陽を現す赤い丸が、月を現す白い丸が、それぞれ東と西を向く方向に向かうように立てられている。太陽と月のシンボルの下には、やはり奉納された「火打ち」や「さる」が奉納されている。最上部には竹と吹流しが飾られている。

中間に飾られた太陽(赤)と月(白)のシンボル、その下には吹流しと「さる」「火打ち」が飾られている。

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