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 2012年10月 秋富士の雪形
  旅の楽しみ、富士五湖高原からの
「一文字富士」
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A 秋の雪形 一文字富士(富士河口湖町船津10/21 白線は筆者加筆)
10月中旬富士は真っ白に冠雪して冬姿になりました。
でも真冬の富士とはちょっと様子が違います。
なにが違うのでしょう。
良く見ると、雪の下方と富士山の地肌の境界が水平になっています。図B

図C は過去の真冬の富士ですが、雪の下限がギザギザになっています。
真冬は麓まで雪が降りますが、五合目より下は林になっているため木の雪が地面に落ちてしまい白く見えないのです。
富士山の森林は沢より尾根の方が標高の高い場所まで繁殖しているので、残雪は見えにくく、沢の部分では残雪が良く見えます。
そのため、真冬は冠雪の下限がギザギザに見えるのです。

一方、10月下旬の冠雪は、気温が真冬に比べて温かく山頂では雪でも麓では雨になります。
どこか中腹で雪と雨の境界となります。

10月中旬、鳴沢村の私の自宅では早朝10℃前後です。
この時点で気温が0℃になるのは、おおよそ標高2600m前後と思われます。
この標高は六合目付近ですので森林は全くありません。
冠雪は沢でも尾根でも全部見えます。
この時の富士の冠雪は図Bのように下限は一直線になります。一文字富士です。

一文字富士の後で気温が上がると冠雪の下限から溶けてきます。陽の当たる尾根が早く溶けて、日陰の沢に雪が残るので残雪下限はギザギザになってきます。
図D は今年の一文字富士の後で気温が上がりギザギザが目立ち始めた富士の冠雪です。
この残雪は色々な雪形を見せてくれます。

今年も富士の雪形が楽しみな季節になりました。
皆さんも、色々な富士の雪形を探してみませんか。

面白い雪形があったら、ぜひ富士みずほ通信に画像と日時、撮影場所、お名前(ペンネーム可)を教えて下さい。
できるだけ、このホームページでご紹介させていただきます。

B  富士の雪形 一文字富士(鳴沢村10/21)
C 真冬の富士(富士吉田市農村公園2010/1/21)
D 少し解けた残雪(小立10/24) 
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