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富士北麓きままに散策(1998年記事を改定2004月8月)
富士山大沢崩れ
1998年11月初め大沢崩れに向かうお中道を
散策した。富士山の5合目をぐるっとめぐるお中道だが
大沢崩れで寸断されている。その大沢崩れまで
スバルライン5合目からのお中道が今回の散策コースだ。
河口湖からスバルラインで5合目に上る。
お庭を経てお中道を大沢崩れまで
散策する道が、それ程無理が無く、
富士のさまざまな自然も風景も楽しめる格好の
散策コースの一つである。
(お庭−大沢崩れ3.8Km)
とは言っても富士山の5合目なので、途中には
いくつもの沢があり、登山と同様の準備は必要だ。
また、途中にはトイレもないので5合目の休憩所や
奥庭の駐車場のトイレであらかじめ用を足しておこう。
途中には大沢までの道程を案内した石彫りの案内が
各沢ごとにある。
途中の沢からは頂上が望め
雪化粧した険しい岩肌が頭上に迫ってくる。
大沢崩れの手前には大沢休泊所があるが
閉められていた。
この休泊所から少し先が大沢崩れだが
道が分かりずらくなっている。
休泊所の右側の石垣の下にやや下へ下る道がある。
おそらくこの道が正規の道のようだ。突き当たると
大沢崩れで、先へは進めない。
しかし、ここからのながめは大沢の対岸が見えても、
富士山の頂上はこずえが邪魔になってよく見えない。
休泊所の裏に神社があり、その横は落ちそうなほど
狭い石垣の上だが、ここを通って休泊所の裏にでる。
気象観測用の施設があり、その前を通り過ぎ道とも分からない
くねくね道を登ると急に視界が開け、今にも足元から
崩れそうな断崖の上にでる。
高度恐怖症の私は足がすくんでしまった。
それでも恐いもの見たさで前にすすむ。
そこには進入禁止のロープが張ってあり前には進めない。
見晴台と案内があるので、ここも正規の場所なのだろうが
その石碑さえも足元が崩れかけ
いまにも立っている岩場全体が崩落したらどうなるだろう
という恐怖感さえおぼえる場所だ。
前でガラガラと小石が落ちている。
崩れているのだ。
すぐに立ち去らなければ・・・
しかし、写真もとらなければ
人間とはおかしな動物だ。危険と分かっていても
その危険な場所を見たいと言う衝動にかられ
どうしようどうしようと迷うのだから。
そして、迷ってなお、前に進もうとするのだから。
しかし、さすがにロープより前には出れなかった。
もちろん出てはいけない場所であり、
でたら命は補償されない場所である。
見上げると、富士山頂の測候所が
断崖の上にそそり出るように建っている。
この崖は崩れないだろうか。
あらためて心配になってしまう。
測候所のみなさんご苦労様。がんばって下さい。
と感謝の気持ちがすなおにでる。
大沢の対岸の唐松は黄色く紅葉し大地から垂直に立っている。
大地を切ったような断面は斜めに走りその景観は
おどろきと感動を与えてくれる。
心引かれる大沢崩れを後に帰路に就く。
おむすびと水筒を持ってくれば良かったなーと
二人なかよく食事している登山者をうらやましく
思いながらもくもくと再び同じ道を戻る。
帰り道は来た時より景色も良く見えた。
11月末すでにお中道は雪道だろう。
来年あなたも大沢崩れを散策してみませんか?
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まだまだ楽しい場所がいっぱいの富士山、富士五湖
あなたも一度来てみませんか
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