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北麓情緒が手軽に味わえる 吉田胎内周辺散策 写真右は福沢橋からの富士 |
吉田胎内は富士山の溶岩で出来た洞窟です。 富士北麓公園の近くにあります。2001年現在内部には入れません。 そのためかここを訪れる人は少なく、逆に自然がそのまま残っています。 近年、近くに山梨県の環境科学研究所ができ、樹海内の散策道が整備されてるので 吉田胎内と合わせて半日ぐらいかけて回ると富士山麓の自然の一端を楽しむことが出来ます。 ここでは富士北麓公園から吉田胎内、そして環境科学研究所を回って 富士北麓公園に戻るコースをご紹介します。(注意書きの無い写真や図は今回作成) |
![]() ![]() 右図は左の円の拡大図 |
富士北麓公園は本格的な総合スポーツ公園です。 日中ですと公衆トイレもあり、シンボルタワー(写真右2000年4月撮影)の場所からは富士山もきれいに見えます。芝生もあり骨休めには格好の場所です。 今回のコースは、このシンボルタワーを上図矢印@のように車道に出てA左に向かい突き当たりを右に進みます。すぐ福沢橋Bですが、下の川?は水なし川です。富士山の雪解け水が流れてできた沢だと思います。下流は宮川につながっているようです。先日(6月)この橋の上から野鳥の写真を撮っている人を見かけました。また、6月18日には市民団体の人がこの沢の下のゴミを回収していました。(ご苦労さま)
車道から階段を上って鳥居をくぐるとすぐ丸尾のごつごつした石の上の道なので、靴は登山靴かウォーキングシューズが最適です。階段から吉田胎内までは400m程度ですので、往復でも普通に歩くと15分ぐらいです。 |
入り口の鳥居をくぐると回りの様子は一変します。丸尾の石の上はコケが覆い、木々の葉が上空を覆い樹海の中そのものです。野鳥の声は急に多くなり、すぐ頭上で羽音が聞こえます。周囲にはさまざまな野草や低木があり、自然と足を止めたくなります。 すぐそばの沢の木々は上から見下ろすので、野鳥を観察するのにも適していそうです。(7月は木の葉が多く野鳥観察時期としては不適)背の高い木は赤松が多く、その他にも名前の分からない木々や草花がたくさんあります。(胎内周辺の花参照) 吉田胎内洞窟の場所は再び鳥居Dがあり、少し右奥に入ります。しかし、この場所は小屋もあり、周囲には石碑が並び小さな広場になっています。胎内洞窟Eは階段を下りたくぼ地にありますが、現在は鉄格子があり内部には入れません。 昔、それもかなり昔(江戸〜明治)、吉田口登山道が最盛期の頃の地図や絵(富士山真景の図など)を見ると、中の茶屋からここまで道があり、大勢の人がここに参拝していたようです。多くの石碑はその名残かも知れません。吉田胎内洞窟の周辺の野鳥の声は、車道近くの野鳥の声となんとなく違っているように聞こえました。(400m程度奥だけですので気のせいだと思いますが) 胎内洞窟は入れませんが、周囲には樹形溶岩を見ることが出来ます。 ここより奥に道は続いていますが、まだ入ったことは無いのでどこに続いているのか不明です。(すぐ奥にはスバルラインが通っているので、たぶんそこに出るのだと思います)また、沢に下りる道もあり昔の中の茶屋への道も続いていると思いますが、これも未調査です。
(写真左:胎内洞窟、上:胎内洞窟周辺の石碑、下:小さな溶岩洞窟) |
吉田胎内洞窟で休憩し、F元来た道を戻ります。車道に出たらG左に少し進むと環境科学研究所入り口Hがあります。このI施設は最近出来たばかりですのでピッカピカです。樹海を切り開いて作っているので、なんとなく矛盾も感じます。だんだん人工の施設が富士山に迫っています。 しかし、自然保護の拠点施設も必要なのでしょう。野鳥の会もここを利用しています。中には、関連の図書やビデオなどを集め公開しています。周囲には自然観察コースも整備し、軽装でも樹海を散策することが出来ます。こちらの散策コースは路面も舗装されています。 この整備された樹海の散策コースを右に大きく回ると、最初に出発した富士北麓公園入り口近くに渡る長いJ橋に出ます。この橋は歩道ですので狭いのですが、その分長く感じます。橋下の高さもかなりあるので、ちょっとした展望を楽しめます。 橋を渡ると出発点に戻ります。 全行程でも1.6Km程度ですが、途中植物観察しながら半日かけて回ると十分楽しめます。 時間的に余裕があったら、ちょっと足をのばして船津胎内洞窟に行ってみて下さい。 こちらは有料ですが洞窟の中に入ることが出来ます。また、事前に予約は必要だと思いますが、自然観察コースを専門の人が案内してくれます。なにげなく見ていると分からないようなことも解説してくれます。船津胎内洞窟についてはまた別の機会に詳しくご紹介します。 |
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