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富士北麓も夏祭り本番
今年の夏は浴衣がブレイクしそうです。
東京新宿のデパートでもメインスペースに浴衣をディスプレイし多くの客の足を止めています。
浴衣姿の二人で富士北麓の夏祭りに出かけてみませんか。
富士北麓の夏祭りは8月1日山中湖の報湖祭を始めとする
富士五湖の花火大会に始まり、各地の盆踊り、そして、8月26日富士吉田市上吉田の火祭りまで楽しめます。富士吉田に生まれた筆者は子供の頃8月5日の河口湖の花火大会「湖上祭」
を楽しみに吉田から歩いて河口湖まで花火見物に行きました。
最近は車社会ですが8月5日の夕方から大勢の人が昔と同じように歩いて河口湖に向かいます。
もちろん車で向かう人もいます。
当日は河口湖町が学校の校庭などを臨時駐車場にして車の人も迎えてくれます。
いつもはガラガラの富士急行電車もこの日ばかりは満員です。
河口湖のメイン会場周辺の船津浜だけでなく、浅川(あざがわ)、産屋ヶ崎(うぶやがさき)にも人が鈴なりになります。
まだ日が高い日中から見物客は集まります。
花火の見やすい良い場所を早く確保するためです。
船津の浜を通る国道は夕方から通行止めになり、湖畔の通りには
屋台が並びます。父親に肩車される子供、手をつなぐ若い男女、お年よりを支えながら歩く人など老若男女がつどいます。

河口湖湖上祭は大正6年(1917年)に始まったと言われているのですでに86年間も続いている行事です。

山中湖の報湖祭も始まりは大正時代の学生の花火大会を後に徳富蘇峰が報湖祭と名前を付けて現在にいたっています。

どちらも長い歴史があるので、子供や孫を連れている大人も昔を思い出す懐かしい夏の行事となっています。

8月26日の火祭りも豪快です。

富士山の山終いとして昔から伝わる祭りで、富士吉田市上吉田の通りに数十本の大松明を燃やし、各家々の前ではまきを四角に積み上げて燃やし夏の富士に終わりを告げる祭りです。

昔の松明は現在より大きかった(下の写真は明治から大正時代の当時の絵葉書)ようですが、現在のものでも背丈の倍以上の高さがあり右の写真のように街中が火の海と化します。

この歴史は古く江戸時代も行われていた(1790年富士乃日記に記述あり)ようで、当時の版画にも描かれています。

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