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上空から富士を見るポイント

富士は日本一の山。その富士を今は上空から見ることができる。

だがその姿を写真に収めるためにはいくつかのポイントがある。

今回は、それを紹介する。

富士を上空から撮るポイントは次の5つがある。

1 飛行ルート、2 席、3 時間、4 カメラ、5 ねらい

次にそれぞれを説明する。

ポイント1 飛行ルート

富士山を上空から撮るためには飛行機に乗らなければならない。

色々なルートの飛行機があるが、上空を通るルートの飛行機に乗ることが必要だ。

上の図はJAS機内の現在位置を示す画像だが、このルートが最も富士山の近くを通る。

羽田→福岡、羽田→香川など羽田から西に向かうルートがこのコースを通る。

また、九州や四国などから羽田に戻る時は静岡の御前崎上空から熱海上空を通るルートがある。このルートも比較的富士山の近くを通るルートだ。富士山上空とは言えないが、美しい富士山を撮ることができるルートである。

ポイント2 席を選ぶ

上の画面で分かるように羽田→西日本方面に向かう場合、富士山の北側上空を通過する。席は左側を選ばないと富士山は見えない。また、翼の上の席でも富士山を近くで見ることができない。左側の前の席や後ろの席を選ぶことが必要だ。西日本から羽田に向かうルートも左側の席が必要だ。大型の飛行機の場合、通路側の席でも中間や後方の通路に窓がある機種なら移動して撮影可能だ。しかし、移動できるのはシートベルト着用サインが消えている場合に限られる。気流の状況が悪いと移動できないので、あらかじめ席から撮影できるように右側の席を選ぶことが大切だ。

ポイント3 時間

飛行機は夜も飛んでいるが、夜は富士山を撮ることができない。

富士山が見える時間を選択することが必要だ。羽田→西日本方面のルートは朝太陽との位置が逆光になる。夕方の場合は順光になるので、夕方の方がきれいに撮れる。

あまり逆光がひどいと、窓の汚れが邪魔になり富士山がきれいに撮れないこともある。

もっとも、朝は雲が少なく、夕方は雲が多い気がする。地上でも朝は空気がきれいで時間が経つにつれ空気が濁ってくる。従って、西日本方面から羽田に向かうルートを早朝飛ぶときれいな富士山が撮れる。しかし、この場合は伊豆半島の付け根が富士山に最も近くなるだけなので富士山の上から撮ることはできない。

ポイント4 カメラ

写真を撮るのにカメラを選択するのは当然かも知れないが、上空から富士山を撮るためにはフォーカスや絞りなど全てマニュアル操作ができる機種が必要だ。例えば、上のようにルートによっては逆光になる。オートのカメラだと、富士山を狙っても手前の窓に焦点があってしまい富士山を撮ることができない。また、300mm位の望遠も必要だ。富士山上空でも飛行ルートの高度は7000mから10000mもある。富士山頂まで7Kmもある。標準レンズだと富士山が小さくなってしまう。

ポイント5 ねらい

富士山に限らずシャッターチャンスは瞬間である。富士山上空からの場合も例外でない。

特に、飛行機は時速600kmから1000kmだ。羽田から富士山まではおよそ100km。羽田離陸後10分から15分で富士山上空に到達する。

富士山を撮影できる場所は東京湾上空から横田基地近くまでの50km区間と山梨県の都留市上空から下部上空を通る50km区間だ。時速1000kmだと50kmを通過する時間は3分だ。時速600kmでも5分だ。撮影チャンスは両方でも最大10分だ。東京湾上空からの区間は富士山までの距離が遠すぎるので、上空からの撮影は都留市から下部までの50kmとなる。撮影できる時間は3〜5分だ。富士山が見えてからどこを撮るか考えていたら、富士山はすぐ見えなくなってしまう。あらかじめ富士山上空からどこを撮るのか「ねらい」をつけておくことが必要だ。山頂をアップで撮るのなら、あらかじめ望遠をセットする必要がある。富士山全体を撮る場合はあまり拡大率の高い望遠は必要ない。

事前に「ねらい」に合わせてレンズをセットする必要がある。

こんなポイントで山頂を撮りました。今回は富士山頂を一挙紹介します。

富士山頂のページをご覧下さい。

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