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 2013年3月   富 士 の つるし雲

                  
撮りためている富士山の雲の写真からつるし雲を紹介します
            過去に掲載したことがあるかもしれません。ご了承を
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上の写真は2010年7月15日鳴沢村から撮影したものです。
巨大なつるし雲とかぶさるような笠雲

つるし雲は富士北麓から見ると、富士山の左側上空に巨大な渦巻状に現れる雲です。
私が富士吉田市、河口湖、鳴沢村方面から見ることが多いので富士山の左上空になりますが、山中湖からだと真上に現れることが多くなります。

河口湖測候所の観測によるとつるし雲が出ると82%の確率で雨だったそうです。
つるし雲が出たら雨になると思っても良い確率ですね。
つるし雲は春や秋に気圧の谷が通過するとき現れることが多いようです。
富士山上空を強い西風が吹き山頂から数キロ離れた東側の上層3kmから4kmに乱気流ができるためだそうです。

河口湖測候所によると、つるし雲は「だえん」「つばさ」「はどう」「かどう」「まわり」「つい」「はち」
「きょうせき」「そうせき」「えんとう」「なみ」「つみ」の12種類に分類できるそうです。
ちなみに上の写真は「えんとう」でしょうか。
上の写真は2012年7月15日河口湖の大石公園から撮影したものです。
偶然でしょうか最初の鳴沢からのつるし雲と年は違いますが月日が同じでした。
こちらのつるし雲は「つばさ」ですね。
この時は7月16日〜17日快晴でしたが雲の動きは激しく、18日から曇り、20日雨になりました。
上の写真は2012年7月16日富士吉田市の農村公園から撮影したものです。
15、16日と長い時間つるし雲が観測できました。
あまりにも上空に大きく広がっているのでカメラに収まりきりませんでした。
夜に入り、家々の灯りがつき、富士山の山小屋の灯りが見えます。
上の写真も同じく2012年7月16日鳴沢村から撮影したものです。夕陽に照らされてつるし雲が朱色に染まっています。写真の展示会には、同じ日の写真が数多く展示されますが、非常に珍しいつるし雲が長時間観察できた日でした。
上の写真は2003年8月23日滝沢林道から撮影したものです。
ずい分昔の写真で、この雲がつるし雲かなんとも言えません。ただ形はつるし雲の形をしています。
古い写真で、前後のデーターの手持ちがあるかどうか未調査です。
左の写真は2003年10月13日富士吉田市農村公園から撮影したものです。
なんか気味の悪い黒いつるし雲ですね。
この時は上空が暗くなり、恐ろしい気持ちになって早く家路についたような記憶があります。
撮影データーによると撮影時間は午前9時頃でした。なんか写真では夕暮れのように見えますが・・記憶が定かではないです。

河口湖測候所ではつるし雲と笠雲が同時に出ることは少ないと記載していますが、私の写真では同時が多いですね。
たぶん笠雲の出現頻度の割につるし雲の現れることが少ないような気がします。











本文の河口湖測候所とは元同所長の細田氏著書「富士北麓のことわざと気象」に記載されたデーターを指します。
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