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(1)吉田口登山道  吉田口登山道富士吉田駅から浅間神社
富士山の登山道は平成2005年の現在、山梨県側には吉田口登山道、河口湖からスバルライン、精進口登山道があり、5合目からは吉田口登山道に合流する。そのうちの1つ吉田口登山道は現在河口湖からのスバルラインに人が集中し、閑散としている。しかし、それだけにゆっくり散策するのには最適な散策ルートである。ここでは、富士吉田駅から北口本宮浅間神社を経て、中の茶屋、馬返し、五合目までを紹介したいと思っているが、とりあえずその第一として富士吉田駅から浅間神社までを紹介する。
(1)富士吉田駅から金鳥居
富士吉田駅は富士急行線の大月駅から河口湖駅に向かう途中の駅だ。大月からの電車はこの駅でスイッチバックして、河口湖へ向かう。富士急行線開業(昭和4年岳麓電気鉄道として開業)からしばらくは富士吉田駅が終点だった。昭和25年に進行方向と逆方向の河口湖まで伸ばしたのだ。吉田口登山道に入るには、この富士吉田駅を下車して南側を通る参道にある金鳥居からスタートするのがお勧めだ。この参道が江戸時代以前、明治時代、大正時代そして昭和の途中まで富士登山のメッカだったからで、現在もその名残が多く残っている。

現在富士吉田駅はイトーヨーカドーが入る駅ビルとなっている。(2009年時点ではQスタビルに変更)電車で大月から富士吉田に入ると進行方向に向かって富士山は左側に見え、やがて駅に侵入するころになると右側に見える。だからと、早合点して改札口から右に折れないで左に進んで欲しい。駅の改札を出て左が富士吉田駅の玄関口になっている。やや広い駅前広場にタクシーが並んでいる。駅前広場の北側一角はバスターミナルで中央高速バスを始め甲府方面や三島方面など四六時中バスの出入りがある。駅ビルを出るとすぐに急な下り坂があり、前方に松山地区から下吉田地区に並ぶ家並みの屋根を見ることができる。(写真上)富士吉田は坂の街なのだと痛感する。瀬戸内のように上り下りの激しい坂ではなく、下りっぱなしの坂なのだ。東京方面から見ると上りっぱなしとなる。富士の裾野に広がる街なのだ。

駅前から広場を進んだ左右の角にはみやげ物店が並んでいる。右の角の店に喫茶店「珈琲茶論」がある。ドリップ式の穏やかな味のコーヒーを出す店だ。登山の始まりにちょっと息抜きするのにぴったりだ。急坂を下りたところが国道137号線と交差する最初の信号だ。この信号の右角に現在は消火器販売店の看板がある古い無人の建物がある。どうと言うことはない古いあばら家だが、ここは昭和初期富士山自動車の出発点で切符の販売などをしていた建物だ。富士山自動車はここから馬返しまでをバスで輸送していたが、昭和39年に河口湖から五合目までの自動車道路スバルラインがでた後客足が減少して運行を停止した会社で、現在でも吉田口登山道に平行してこの為の道路跡が残っている。

この建物を右に曲がった国道137号線は交通量も多い。土日でなくても出退勤時間帯には渋滞する。現在並木はないが昔、松並木があったので「並木道り」と呼んでいる。100mぐらいで大月から来る国道139号線と交差する信号にぶつかる。角に山梨中央銀行がある。この四つ角が吉田口登山道の出発点だ。「並木通り」から四つ角に入ると右手に大きな金属の鳥居がある。「金鳥居(かなどりい)」と呼ぶ鳥居で、富士北口本宮浅間神社の参道の入り口になっている。「並木通り」から入った四つ角の左手手前の角に今にも倒れてしまいそうな石柱(写真右上:庚申道標)がある。これは江戸時代以前からここにある道しるべだ。この石柱付近から鳥居を眺めると、ちょうど鳥居の中央付近に富士山を見ることができる。計算して造ったのかどうかは分からないがぴったりのロケイションだ。(写真左)鳥居は国道139号線にかかっているため鳥居の前で参拝することはできないが、登山の無事を祈りつつ鳥居をくぐり登山を開始すると良いだろう。この鳥居は江戸時代に建立されたと思われているが正式な建立起源は分かっていないそうだ。1783年に再建した記録が残っているのでそれより古いと言われている。第二次世界大戦の最中には金属供出で一時取り払われていた時代があったそうだ。

○01富士吉田駅→金鳥居 ○02金鳥居→はなや ○03はなや→浅間神社 ○04浅間神社→泉水 ○05泉水→馬返し 
     
(本文)
○06馬返し→鈴原神社 ○07鈴原神社→五合目 ○08五合目→六合目 ○09七合目 ○10八合目→山頂
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